MEGA WEBは、ヴィーナスフォート、大観覧車、ライブハウスなどが集まるお台場パレットタウン内にあるクルマのテーマパークで、トヨタのニューモデルをいち早く展示する「トヨタ シティショウケース」、世界のヒストリックカーを展示する「ヒストリーガレージ」、運転する楽しさと交通ルールが学べる「ライド スタジオ」という3つの施設で構成されています。
〒135-0064 東京都江東区青海一丁目3番12号
・MEGA WEBの屋外通路において、インバウンド&おもてなし対策として、2015年春から、AGC旭硝子社製「infoverre®(インフォベール)」を利用した屋外用サイネージを導入。
・MEGA WEB施設内にもデジタルサイネージを多数導入。DNP SmartSignageクラウドサービスにより、インターネットを利用した平常時の一般的なコンテンツ配信だけでなく、災害時には緊急地震速報と連携した多彩な情報発信。
・ヒストリーガレージ内の演出にプロジェクションマッピングを導入。機材のみならず、様々なコンテンツを制作し、より効果的な情報&企業メッセージの発信とコミュニケーションの醸成に貢献。
・インフォベール55インチ+屋外用筐体
・DNP SmartSignageクラウドサービス
・ライドスタジオ側出入口上 3面マルチ等施設内デジタルサイネージ
・ヒストリーガレージ プロジェクションマッピング機材、コンテンツ制作
・屋外の情報発信ツールとして、外光の反射や映り込みを抑え、屋外でもクリアな画質で情報が表示可能なディスプレイを搭載したデジタルサイネージの提案。
・DNP SmartSignageクラウドサービスの導入により、従来は個別対応が必要だった端末の情報配信・管理の一元化を実現。必要な情報を必要な時に効果的に発信できるようにするとともに、緊急地震速報等にも対応することで、お客様の安全・安心に寄与。
・印刷技術と情報技術の両面で豊富な実績や社内リソースを蓄積してきたDNPの総合力を活かし、システムや機器だけでなく、プロジェクションマッピングの造作やコンテンツの制作にも対応。
見て、乗って、感じる、クルマのテーマパーク「MEGA WEB」(東京・江東区)を運営するアムラックトヨタ様では、急増する外国人旅行客に対するインバウンド&おもてなし施策の一環として、DNPと旭硝子が共同開発した省エネ性と視認性に優れた屋外用デジタルサイネージを導入。施設内にも3面マルチサイネージ等を設置し、番組設定や配信時間等の一元管理によって〝ジャスト・イン・タイム〟の情報発信とサービス提供を実現しています。また、クルマの歴史を楽しみながら学べる「ヒストリーガレージ」においては、人気の高いプロジェクションマッピングを活用。エンターテイメント性の高い展示演出と企業メッセージの発信を通して、トヨタ自動車および日本文化の新たなファンづくりにつなげています。
取締役 MEGA WEB 館長 清水義昭 氏
テーマごとにつくられた3つの施設を抱えるMEGA WEBには、週末、平日を問わず、幅広い世代のお客様が足を運ばれます。とくに近年はインバウンド効果もあって海外からのお客様が急増。こうした環境の変化に対応するため、2015年初め、社内に〝おもてなしプロジェクト〟を発足させ、スタッフによる接客徹底、多彩なツール活用による案内強化、この2つの方針のもと、具体的な施策を検討してきました。
人手不足の昨今、マルチ言語対応スタッフの拡充はすぐにできないことから、まずは既存のコミュニケーションツールの見直しに着手。アナログ面では、リーフレットやパンフレットのマルチ言語化を図り、館内のサインも海外からのお客様にも分かりやすい表示に変更しました。一方、デジタル面では、展示物の説明や館内の案内に早くからデジタルサイネージを活用してきましたが、Stand Alone仕様だったため、個別設定・管理が必要で、発信情報の多様化、表示言語のマルチ化、情報配信・管理の一元化といった昨今のニーズへの対応が難しくなっていました。そこでいくつかのツールを検討。その中で今後の展開の可能性を確信したのが、LED搭載薄型屋外サイネージと、遠隔操作で一元管理できるサイネージ配信管理システム「SmartSignage」を組み合わせたDNPのソリューションでした(清水氏)。
MEGA WEBの施設はゆりかもめ・青海駅に直結し、展望デッキやヴィーナスフォートからも直接アクセスできるため、案内看板等を多数配しています。ところが、施設案内や休館情報等がお客様には伝わりにくく、とくに、入口付近の屋外表示パネルは反射光で見えにくいという課題もありました。
その解決策として、2016年春、美しい映像表現と遠くからでも見える文字情報を1台で発信できるLED搭載薄型屋外サイネージを入口付近3か所に合計6台導入。施設案内や休館案内、イベント告知、新型車告知といった平常時の一般的なコンテンツのほか、災害時には緊急地震速報、避難情報等を効果的に発信しています。また、共用通路を挟んだ別棟にある「ライド スタジオ」へ向かう「トヨタ シティショウケース」出入口上部には3面マルチのデジタルサイネージを設置。「ライド スタジオ」にも情報表示用サイネージを導入し、小さなお子様にもイベント情報等を直感的に伝わるように工夫しています。
表示するコンテンツ管理やスケジュール作成、端末の管理等はサイネージ配信管理システム「SmartSignage」のWeb管理画面からインターネット経由で一元管理できるため、〝Just In Time〟の情報発信とサービス提供に近づけたのではないかと思っています(清水氏)。
我々のおもてなし施策のもう一つの目玉となっているのが、プロジェクションマッピングを活用した「ヒストリーガレージ」内の演出です。
2020年、このエリアには、競技会場やメディアセンター等も置かれ、多様な国内外のお客様がいらっしゃると思います。その時に来日されたお客様に日本らしいお土産を提供できないか。そんな発想からDNPさんの協力で生まれたのが、〝TOKYO 1960s〟というテーマ演出でした。前回オリンピックが開催された1960年代の東京の街並みを背景に当時の自動車や家電等を展示し、2階部分に当時の時代の雰囲気を再現した映像を表示しています。入口にある洋品店ショウウインドウにも当時の代表的なファッションをアクティブな形で投影。〝マイカー・ブーム〟が始まり、日本が力強く成長していこうとしている時代の風景との空気感を感じていただけるのではないでしょうか。
未来のクルマや暮らしを展示した「トヨタ シティショウケース」と併せ、お客様には2つの時代の〝TOKYO〟の想い出をお持ち帰りいただければ嬉しいですね。プロジェクションマッピングは、既存スペースを使い、投影映像をテーマに合わせて変更できるので、今後も折々に工夫を盛り込みながら活用していく予定です(清水氏)。
おもてなしプロジェクトでは、コミュニケーション創出の視点から、タブレット活用によるマルチ言語インフォメーション等の実証実験も行ってきました。ただ昨今はお客様自身が積極的にスマートフォンの翻訳アプリ等を利用され、案内する内容も施設案内等で済むことが多い。そうした点では、むしろデジタルサイネージにプラスαのサービス追加の形で新たな展開ができるのではないかと期待しています。例えば、サイネージの前でお客様が行きたい場所を話すと、その案内がサイネージ画面とスマートフォン画面にも表示される。そうした2Wayの形でサービスが進化していけば、デジタルサイネージの活用舞台ももっと多様な広がりを見せていくのではないでしょうか(清水氏)。