東京電力パワーグリッド株式会社 様

01配電地上機器を活用した国内初の
デジタルサイネージの実証実験を上野公園内で実施

概要

導入先

東京電力パワーグリッド株式会社
〒100-8560 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号

実証実験場所

上野恩賜公園内
〒110-0007 東京都台東区上野公園5-20

上野恩賜公園(通称:上野公園)は、1873年、日本初の公園に指定された日本国内でも有数の都市公園。東京の東の玄関口・JR上野駅と直結し、東京国立博物館、国立西洋美術館、国立科学博物館、恩賜上野動物園などの文化施設が集中して立地。また、高台の忍ヶ岡はソメイヨシノの名所として全国に知られ、その南にある不忍池も夏は一面を覆い尽くす蓮、冬は水鳥の飛来などで一年中賑わいを見せる。

導入内容

・2017年6月から2018年5月までの1年間、上野恩賜公園内の配電地上機器1基の上部に専用デジタルサイネージを設置。
・立地の良さを活かし、公園内施設の案内や防災情報等、公園利用者に役立つ情報を配信。緊急災害時には、災害の発生状況を表示。
・カメラの顔認識の視認者属性分析による利用実態に合わせた柔軟かつタイムリーなコンテンツを配信、公園利用者に役立つ追加サービスの検討。

導入商品

・DNP SmartSignageクラウドサービス
・汎用コンテンツ: ジャストポイント天気予報、震度速報
・専用コンテンツ制作: 防災啓蒙、施設紹介、イベント告知等
・カメラの顔認識による視認者属性分析

提案ポイント

・デジタルサイネージの配信運営、コンテンツ制作の実施。
・平常時と緊急災害時における、地域に密着した情報発信。
・DNPが長年培ってきた文化事業との親和性。
・視認者属性分析を利用したプログラム再編、追加サービスの検討。

Interview

サービスエリア内に約5万基の配電地上機器を保有する東京電力パワーグリッド株式会社様では、今後も無電柱化に伴い当該機器の増加が見込まれています。その有効活用を見据え、2017年6月1日から1年間、朝日新聞社様、DNPと3社共同で、東京都・上野恩賜公園内において国内初の配電地上機器を利用したデジタルサイネージサービス「うえのビジョン」の実証実験を展開しました。機器上部に設置したデジタルサイネージで、美術館や博物館、動物園等の映像配信、地域情報や緊急災害時の情報サービスをタイムリーに行うほか、カメラの顔認識による視認者属性分析を通じて、利用実態に即したプログラム編成、新サービスの検討等も行いました。

「世の中の変化や利用者ニーズと向き合いながら
発想を転換。保有アセットの価値を見出し、新たな
ビジネスモデルにも挑戦します」

事業開発室 地上機器活用事業プロジェクトグループ
地上機器活用チームリーダー 兼 事業開発第二グループ 松田憲俊 氏(右)
事業開発室 地上機器活用事業プロジェクトグループ 石渡純平 氏(左)

立地の強みを活かし、既存機器を〝IoTスポット〟に

 都心部を中心に、安全、防災、景観の観点から無電柱化が進行しています。撤去された電柱の代わりに設置されるのが、BOX型の配電地上機器。現在、当社のサービスエリア内には約5万基(都内、約3万基)あって、今後も増加が見込まれています。こうした保有アセットの有効活用を模索するのが私達のミッションです。その過程で注目したのが、屋外でも映像や文字情報を発信できるデジタルサイネージでした。人が集まる場所にある配電地上機器を〝IoT スポット〟として活用すれば、平常時や災害時に多彩な情報を発信できるだけでなく、センサーや監視カメラとの連動することで更に付加価値を高めたサービス提供も可能になるのではないでしょうか。
  ただ、公共性の高い場所にある配電地上機器へデジタルサイネージを設置するためには関係箇所へのご理解や環境を整えることが必要になってきます。このような調整をしながら、約1 年かけてDNP 様、朝日新聞社様と3 社で課題を解決しながら設置機材、設置場所、発信コンテンツ等を検討しました。美術館や博物館、動物園等の近隣で、かつ、利用者の往来が多い上野恩賜公園で、配電地上機器を活用した、国内初のデジタルサイネージサービス「うえのビジョン」の共同実証実験を2017 年6 月1 日からスタートさせました(松田氏)。

エリアに特化した多彩な情報をタイムリーに配信

 実証実験では、配電地上機器1 基の上部に専用デジタルサイネージを設置するとともに、機体本体にパンダをモチーフとしたラッピングを施し、景観に溶け込みながらもその存在感をアピールしました。

デジタルサイネージの配信運用は数多くの実績を持つDNP 様にご担当いただきました。公園敷地内の美術館や博物館、動物園等の各種情報・施設案内、上野近隣の地域イベント情報、防災情報などを発信するほか、緊急災害時には、災害の発生状況の情報配信を行いました。上野という土地柄、地方からいらっしゃった方も多いので、関東圏で震度3 以上、全国で震度5 以上の地震情報を表示できるようにしています。

素材提供: 株式会社共同通信デジタル

また、パンダの赤ちゃんのコンテンツ配信にも急遽対応。動物園が大混雑しており直接パンダの赤ちゃんを見られなかった方々にも喜んでいただけました(石渡氏)。

視認率データ活用で、プラスαのサービスを追加

 今回の実証実験では、単に情報配信を行うだけでなく、「うえのビジョン」をどんな属性の人が、どの時間帯に、どんなコンテンツを、何人が見ていたかといったデータを収集・分析することで、視聴実態に合わせたプログラムを編成しています。パンダ情報はもとより、周辺施設の特別展情報、イベント情報、桜の開花情報など、利用者が求める情報は多岐に渡っていて、ご期待に応えられる情報提供を心掛けました。

素材提供: 公益財団法人東京動物園協会

素材提供: 株式会社大丸松坂屋百貨店
(コミュニティ「上野が、すき。」)

 これらの実績を踏まえ、今後は、配信情報を多言語にも対応させて海外からの観光客向けに活用したり、スマートフォンとの情報連携も検討。また、緊急災害時の道路や避難所の混雑情報等をタイムリーに発信することで効果的な誘導も可能になるはずです。そのほかにも、温度センサー等を利用して気温上昇時に熱中症の注意喚起を促したり、子供や高齢者の見守りなどにも活用できるのではないでしょうか(松田氏)。

設置場所に合わせた用途開発で、新たなビジネスモデルを

 昨今は屋内や電車等でデジタルサイネージをよく目にしますが、路上での活用事例は意外に少なく、人が集まる場所での面単位の情報活用はなかなか難しいです。そうした企業様にとって当社の5 万基を超える既存設備は大きなアドバンテージになると思います。既存機器を〝IoT スポット〟として活用いただければ、より精度の高い情報発信・収集が可能になるのではないでしょうか。今回の実証実験を通じて、私達自身、世の中の変化やニーズと向き合いながら視点・発想を柔軟に転換することの大切さを実感しています。今後は、電気の供給だけでなく、配電地上機器を含む保有アセットの付加価値を見出し、設置場所に合わせた用途開発で新たなビジネスモデルも創出していきたいと考えています。また、DNP 様へは配信技術・実績を活かした空間におけるメディアの価値を高めることに期待していましたが、「うえのビジョン」の成果はその期待を大きく上回るものでした。今回のお付き合いを機会に今後もご一緒出来ればと考えています(松田氏)。

※記載の内容は2018 年6 月時点のものです。

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